5~6回履いたらお手入れを行いましょう。
普段は、一日の終わりにブラッシングして中日を設けたほうがいいといわれています。
お持ちの革靴をできるだけローテーションで回して、5.6回履いた後はクリームの除去をして再度栄養を与えてあげましょう。
日々のお手入れと定期的な靴磨きのケア、フルメンテナンスの頻度はどのくらいの目安がいいのか。
古いクリームが残り続けてしまうと革のひび割れの原因にもなりますので、是非参考にケアをしてみてください。
日々のお手入れ靴磨きの頻度
日々のお手入れの頻度は、履く度に行うブラッシングと定期的に行う水分と油分の補給です。
ブラッシングや手順にも理由があり革を育てるにはとても大切なものとなりますので、是非参考にしてください。
履くたびに…
毎回履いた後のお手入れは、馬毛ブラシでブラッシング!
革の油分を吸い取ってしまう埃や砂を取り除いてあげましょう。
そして、ブラッシングの後は、シューキーパーを!
馬毛ブラシのおすすめ
何を基準に選ぶべきか。
埃を掃う馬毛ブラシは、色ごとに必要というわけではありませんので、是非普段、使いやすく長く飽きの来ないものを選びたいですね。
私は、サイズ感・価格・毛が抜けにくいものということで決めて購入しました。
サイズ感は、細かい部分のブラッシングもしやすいよう、大きすぎずかといってセット品にあるような小さすぎるものは避けたいと思いました。
価格について、馬毛ブラシの一般的な価格帯は1000円~2000円程度のものが多いのでそこまで大きな影響はなかったのですが、他にもたくさんほしいツールがあったため、高額すぎるものは避け、標準的な価格のものを選んでいます。
毛が抜けにくいというのは、非常に大切で毛が抜けるとほぼ履く度のブラッシングが苦痛にもなります。
余計な掃除を増やさないよう毛が抜けにくいものを選びたいということでこちらを利用しております。
定期的なお手入れ
5.6回履いたらお手入れを行ってあげるとさらに革に潤いが戻り、革が長持ちします。
この定期的なお手入れを楽しむことで、革靴が育っていき、味のある経年変化を楽しんでいくことになりますね!
革靴の定期的なお手入れの手順
手順1.馬毛ブラシで埃や砂を除去
手順2.リームーバーをクロスに取り、古いクリームやワックスを除去
手順3.デリケートクリームをアッパー全体に塗布して、余分なクリームを拭き取り豚毛ブラシでブラッシング
手順4.シュークリーム(靴の色に合わせた色のもの)を塗布して、余分なクリームを拭き取り豚毛ブラシでブラッシング
手順5.シャイニングを行う際は、ワックスをしわの寄らない部分に指で溶かしながら薄くのばし、クロスで優しくなでるように伸ばして光沢を出していきます。
できる頻度ごとのお手入れ方法
日々のお手入れと、定期的なお手入れとして毎回のブラッシングと5.6回履いた後のお手入れを紹介しておりますが、ここでは、時間の取れる頻度ごとに行うケア内容を紹介いたします。
新品購入時の靴磨きケア
新品の革靴もケアが大切です!
その後の何年にもわたる革靴の付き合いは、購入時から始まっています。
週に1度の靴磨きケア
週に2回、多いときは3回以上と履いた革靴は、汗を吸っては吐いてしているととても革は乾いた状態になっています。
ローションや、デリケートクリームで潤いを補給し、水分を与えてあげます。
毎回のブラッシングも忘れずに行って下さい!
月に1度の靴磨きケア
月に1度行う場合は、1度すっぴんにしてあげることが必要になります。
鏡面仕上げ(シャイニング)を行った際は、念入りにワックスを落とし、古いクリームも酸化を防ぐために、リムーバーで落として1からやり直してあげましょう!
潤いを戻した革靴は、より足にフィットする変化をし、より快適に足を包み込んでくれます。
1か月以上たってしまった靴磨きケア
放置すると、革靴は悲しい状態になってしまいます。
古いクリームが、酸化しシューツリーを仕込んでいないとシワも深くなり、革のひび割れを起こしてしまします。
革のひび割れは多くの場合、復旧復活が難しくなってしますため、これ以上の放置はできるだけ避けましょう。

合皮(合成皮革)の靴磨きケア
合成皮革の革靴も定期的にケアしてあげることで、長持ちします。
傷がつきにくくなったりと本革の靴と同じようにいいことがたくさんありますので、是非ケアをしてあげましょう!
頻度は、本革の革靴よりも少なくても大丈夫です。ツヤが無くなったころに気になったら行いましょう。
二週間、二日に一回も履いてしまったスコッチグレインの状態

私も、毎日行うことが出来なかった経験があります。
まさにこのスコッチフレインの革靴は、とてもかわいそうなことになっていて、ずっと気にしながら履いていました…
今回は2週間1日おきに履いてしまったスコッチグレインのメンテナンスを行います。
すでに書きましたように、目安の5.6回をはるかに超えて10回以上も履いています…
先端(トゥキャップ)の鏡面部分はひび割れし始め、しわも深くなっていますね…
今回は、前回のフルメンテナンスから1か月ほど経っているため今回は、ワックス落としから行い、できるだけ手厚くケアします!

早くやってあげて~
磨くときに使う道具はこれ

- コロンブス リムーバー
- ブートブラック デリケートクリーム
- コロンブス 乳化性靴クリーム ブラック
- サフィール ワックス ブラック
- モウブレイ馬毛ブラシ
- 豚毛ブラシ
- 塗布用ブラシ
- ハンディクロス
- コバブラシ
ここで使ているのは、モウブレイの馬毛ブラシ(ドイツ製)
新品の際は、懸念していた抜け毛があり大変でした(-_-;)が、今は落ち着いてとても大きさ的にも使いやすいです。先に紹介いたしました Amposei (アモプティ) の馬毛ブラシよりも毛が硬めですので素早く埃を落とすことができます。
初めに行ったこと
紐(シューレース)をほどき、シューツリーを入れ込みます。
馬毛ブラシで全体の埃を落とし、リムーバーで汚れと古いワックスを落としていきます。古いワックスは、とても取れにくいため一工夫が必要でした。
馬毛ブラシの毛の部分を落としたいワックス部分に叩くようにブラッシングして細かく割るようにします。
そのあと、リムーバーでクロス拭きしてあげるとすごく落としやすくなります!
仕上がりは!?
まず、リムーバーですっぴんにしてあげた際、こちらもきもちいいという気分になり、そのあとは丁寧に仕上げてあげようという気持ちになりました。
優しく何度も鏡面仕上げになるよう先端をやさしくなでててあげると顔が映り込むような仕上がりに!
もう少し休ませて一緒に出掛けます!

まとめ
今回のポイントは、古いワックスをいかにして落として本来の姿に戻してあげるかでした。
柔らかいブラシでサクサクと叩くようにブラッシングしてあげることで、ワックスが細かく粉状になります。その粉状のワックスをリムーバーで颯爽と取り除くことでその後の工程が気持ちよくスムーズにいきました。
また、普段のブラッシングやお手入れ、靴磨きを手軽にかつ革にやさしく行うことで、自分にも革靴にも優しい無理のないお手入れをして行けたらいいですね。
その後の経年変化も楽しみながら、気持ちの良い革靴との時間にしていきましょう。