鏡面磨きを行ってピカピカにした靴は、とても愛着が湧き大切にしたいとより一層思うことでしょう。
そのあと、そのワックスを落とす時が必ず来ますね。そのワックスを落す頻度はどの程度が目安になるのか。靴磨きにこだわりのある方は、各々考えがありますが、私が考える推奨頻度をここで紹介したいと思います。
月1程度で行うことで、革の呼吸を促進できると考えています!
経験上、それ以上ワックスを放置すると、革が呼吸をしにくい状態が長すぎて乾燥してパサつき感が出てきてしまいます。
ワックスの落とし方
ワックスを落とす際に悩むのが、優しく落としたいけど、しつこいワックスは力を入れすぎてしまうという点です。できるだけ少ないリムーバーの量で、できるだけ擦らず落とす方法をご紹介していきます。
使うものは、豚毛ブラシとリムーバー、布の3点です。
豚毛ブラシでたたく
ワックスを落としたい部分を豚毛ブラシの毛の部分でたたきながら、ワックスにひびを入れていきます。
毛の部分でたたいていくので、革に傷をつけることなくワックスの膜にダメージを与えることが出来ますね!
リムーバーで絡めとる
布にリムーバーを取り、その損傷を与えたワックスの膜を溶かすように絡めとります。
すでに損傷したワックスは、大きな力をかけなくとも、絡めとることが出来るようになっています。
豚毛ブラシでたたく、リムーバーで絡めとるの繰り返し
1度行っただけでは、ワックスの膜はすっぴんにまでたどり着けないと思いますが、何度か続けて行っていただくと、最後は、リムーバーを付けた布で優しく拭き取だけで絡めとれるようになります。
ワックスを絡めとりやすいリムーバーおすすめ
場合によっては、2週間程度で行うことも
場合によっては、2.3日に1度程度履いた革靴は、ワックスのダメージが出て補修しながらの仕上げでもきれいな鏡面を保つことが難しいことがあります。
スーツサラリーマンの革靴は特に酷使されますので、履く頻度や時間、革靴の状態によって判断していくことも必要ですね。
2週間で磨きなおしたスコッチグレイン
ワックスを落とさないという選択
1か月を目安にワックスを落とすことを推奨してきましたが、その目安の前にワックス面に傷が入ったり、擦ってしまったりすることがありますね。
その軽微な、ワックス面のダメージは落としてやり直す以外にもとても簡単な作業できれいにすることが出来るので、是非参考にしてください。
指でこする
鏡面仕上げの際に、ワックスを指で取って革靴に塗る方もいますよね。指の体温で溶かしながら、革靴に塗布するためです。
傷のついたワックスは、指で撫でてあげると傷が消えますので、是非試してくださいね!
1滴の水を付けた布で改めて鏡面磨き
写真のようなダメージは、ワックスの塗り直しをしなくともきれいに補修することが出来ます。

上から改めて磨くと再度光を取り戻します。

光りやすいワックスのおすすめNO.1
このワックスは、国内の靴磨き選手権で利用が禁止されているとも言われているワックスで初心者でも光らせやすいワックスです。
光りすぎちゃうんです!
光らせることがまだ難しいという方は、是非使ってみてください。
私は、いろいろな色で使えるニュートラルを購入して使っています。
まとめ
ワックスを落とす頻度の目安は、1か月を最大と捉えて、革靴の状況に応じてワックスをそのままに補修するか、ワックス膜のダメージの状況次第でやり直すか、革靴の状態と相談しながら決めていきましょう。
長期のワックスやクリームの放置は、酸化して革のひび割れの原因となりますので、今回の目安を参考に革靴の状態を見ながら、ケアをしてください!