皮と革の違いを知る!合皮との見分け方とエコレザー

LEATHER ITEM

皮と革の違いは、なめす前が「皮」でなめした後が「革」となります。

「皮」は、コラーゲン(タンパク質繊維で構成される真皮組織)で、このままでは腐敗したり、硬化して製品としては、使うことが出来ないので、いろいろな方法で「皮」を素材に変えることが必要となります。

その素材を改質した「革」は、なめしという基本工程を経て、製品となります。

「なめし」とは

古く昔は、擦る・揉むという原始的な方法で物理的に柔らかくしたり、煙で燻したり、川の清流に長時間つけてといった方法で製品化していたこともあったが、現在は、コラーゲン繊維組織になめし剤を施して、改質させて製品化している。

トリコ
トリコ

スキンやハイドは「皮」を意味し、レザーは「革」を意味しています。

なめしの大まかな工程

皮を革に変えるなめしの工程は、なめし準備・厚さの調整・染色・加脂・ステーキング・仕上げと多くの工程を経て、なめし作業となる。

なめし工程を詳しく知りたい方はこちらへ

なめし剤の種類

タンニンなめし

植物の樹皮より抽出した渋(タンニン)を主な成分としたなめし剤を利用。

なめし期間が数か月に及び、手間と時間を要します。ほかのなめしに比べて伸びや弾性が少ないのが特徴で、強度が強く形成がしやすい。タンニンの発色、色の変化で経年変化を楽しめ、ヌメ革、クラフト革などの製造に使われている。

クロムなめし

塩基性硫酸クロムをなめし剤に利用する方法。

なめし時間が短縮でき、大量生産に向いているため安価にできます。革製品の85%ほどがこのなめし技術で製造され、甲革・袋物・衣料の製造に多く利用されています。

複合なめし

コンビネーションなめしとも呼ばれ、クロムなめし後にタンニンなめしを施すなどの際なめしが特徴です。

どちらかのなめし剤では、得ることのできない特性を加えたり、欠点を補うことが出来るものです。多様なニーズにこたえるために、複合なめしは、近年必要な技術となっています。

トリコ
トリコ

なめしに従事する方や製革の業者を『タンナー』と呼んでいますね!

天然皮革と合成皮革

天然素材の革は、コラーゲン繊維層をもって、動物が生命活動を行う上で必要ないろいろな機能を持っています。

一方、合成皮革は、不織布や織物の上に樹脂をコーティングして作られています。技術の向上によって、見違えるものも出てきていますが、性質・風合い・耐久性などトータル的には、天然皮革のほうが優れています。

一番の違いは、合成皮革は、新品の状態の強度がピークであるのに対し、天然皮革は、経年変化を経て、繊維としての完成された状態になっていくので、非常に長持ちするものとなっています。

スポンサーリンク

天然皮革と合成皮革を見分ける方法

最近は、表皮の加工技術が高度になり、合成皮革の見た目は、ほぼ本革になっていて見分けることが難しいですね。

品質ラベルを確認して確かめるのは、あたりまえとして他にどのような方法があるのか。

風合いを手で確かめる

やはり、天然皮革は風合いが違います。
手で触れることで、柔らかさや繊維質などの風合いが異なるため、触って確かめることで、天然皮革と認識することが出来ます。

香ってみる

天然皮革は、臭いも独特のものがありますので、香ってみると天然皮革と認識することが出来ます。

デリケートクリームを塗ってみる

製品購入後にしか、試すことが出来ませんが毛穴が残っている天然皮革は、クリームがスーッと革そのものに染みていきますので、しっとりします。合成皮革は、クリームを塗った後、残ってしまうので、確かめることが出来ますね。

濡らしてみる

試す際は、目立たないところで行う必要がありますが、クリームを塗って確かめるのと同じように、水も基本的には、弾くことが無いため、水を付けるとわかると思います。

見えない部分を確認する

革の裏側を見たり、触って繊維質であったり、布や不織布といった加工品になっているかで見分けることが出来ますね。

トリコ
トリコ

なかなか難しいですが、触ってみるとやっぱり違いますね。

エコレザーとは

エコレザーといって、環境に配慮したレザー商品が、国内外問わずその意識を持ったインフルエンサーの間で、重宝されていますね。

トリコ
トリコ

エコレザーは、天然皮革の中でも特に製造工程がエコに配慮している革のことなんですね!

日本国内では、日本独自の基準を設け認定制度とし、少しづつ広がりを見せています。

日本エコレザーとは、JES基準に適合した再利用での環境負荷に配慮した革材料を指します。JES(日本エコレザー基準)の対象は、皮膚断面繊維構造を損なわない革という定義があり、再利用時にも継承される製品を指しています。

2009年にジャパンブランドの優位性を高めるために、ジャルト(JALT)という、NPO法人日本皮革技術協会という機関が基準を決めています。

トリコ
トリコ

ジャパンブランドの地位を高めるためにできた基準だなんて、もっと普及していきたいですね!

6つの認定条件

天然皮革である

・発がん性染料を使用していない

・有害化学物質の検査をしている
(ホルムアルデヒド、重金属、PCP、禁止アゾ染料)

・臭気が基準値以下

・きちんと管理された工場で作られた革
(排水、廃棄物が適正に管理された工場で製造)

・染色摩擦堅ろう度(色落ちしにくい)が基準値以上

http://japan-ecoleather.jp/

終わりに

革とは、人類にとってとても大切な働きをしてきた生活になくてはならないもので、「食」の副産物で、「衣」「住」を支えてきた耐久性や柔軟性に優れた自然素材だったことがわかりました。

近年の合成皮革の登場によって、製造時の強度や使い勝手は合成皮革のほうが優れているものができるようになってきましたが、天然皮革ならではの使えば使うほどにしなやかに、強固にという経年変化の再現はいまだ難しいと思います。

さらにエコレザーの認定など、より環境に配慮した取り組みにもよって、日本の革靴がより盛り上がり、経年変化も楽しみながら、気に入ったものを長く快適に使っていく文化をもっと広めていきたいですね。

タイトルとURLをコピーしました