三陽山町の傑作ラストR2010で制作された弦六郎。
足入れの際のフィット感は、人それぞれと思いますが、10年間ものデータ、感想の分析を重ねで日本人の足の特徴、変化を捉えたと言われていることは、履く前からワクワクした事を覚えています。
また、きめの細かい革の質感、エイジングや手入れを楽しくさせてくれるムラのある手染めは、長い間靴磨きを楽しませてくれています。
弦六郎の基本情報

素材/牛革製法/グッドイヤーウェルト Goodyear weltラスト/R2010ソール/レザーソール Leather soleカラー/コーヒー Coffeeサイズ展開/6~9 1/2価格/¥80,300
ブランド:三陽山長

三陽山長
品質本位を信条とし、世界最良の素材を使い、日本の熟練職人による質の高い製品を提供する紳士靴ブランド
三陽山長公式HPより
弦六郎の特徴
レザー

「ハンドフィニッシュ」
靴になった後に職人が一足一足手作業にて丹念に染色を行なう「ハンドフィニッシュ」で施されています。アンティーク調のムラ感や鮮やかな色彩が特長です。
履きこめば履きこむほどにエイジングをし、磨けば磨くほどに光沢を発するきめ細やかなインポートレザーが採用されています。
ラスト

R2010
三陽山長を象徴するマスターラスト
ブランド10周年を迎えた2010年に誕生し、現在の中核的木型となっています。
この木型は小振りなヒールカップ、絞り込んだ土踏まず、低く抑えた二の甲によるしっかりとしたホールド感が特長のラウンドトゥR2010を採用しています。
三陽山長公式HPより
トゥキャップの親子穴とアイレット横の小穴が特長の【弦六郎】 控えめな穴飾りが主張しすぎないエレガントな足元を演出します。
弦六郎(げんろくろう)エイジング記録

履く頻度は、週に一度程度。
ムラのある手染めを生かすため、ニュートラルのクリームを中心にケアを続けて来ました。
茶色の革靴の手入れに迷われている方の参考にしていただければ嬉しいです。
1年目
ラウンドトゥの丸みと履いた際のかかとの収まりが気に入って購入に至りました。友二郎ととても迷いましたが、程よいメダリオンが施された源六郎に決定。
2年目
革のムラやツヤが増して来て自分だけのオリジナル弦六郎に変化してきました。
3年目
パイピング修理に出し、1か月の別れを経てより愛着の深まった年。
4年目
ハーフラバーとスチールを付け、耐久性を上げました。このラバーが、すり減ったら、オールソールに出そう。
インスタグラムエイジング記録
大切に履いていてもどうしても付いてしまう傷。エイジングと捉え手入れを楽しむ事で、ショックも軽減してきた。






匠ラインにも登場
「三陽山長」の持つ技術の粋を集結した「匠」ライン
基本情報
素材/牛革
製法/フレキシブルグッドイヤー ベヴェルドウエスト Flexible goodyear beveled waistラスト/R2010ソール/レザーソール Leather soleカラー/ブラック Blackサイズ展開/6~9価格/¥110,000
弦六郎と匠弦六郎の違い
まとめ

他の海外ブランドのラウンドトゥと比較しても私の足には、現在とてもフィット感の感じられるラストでした。
厚めの革質が安心感があり、エイジングを楽しむ上でもとても気に入っています。
さらに、ダークブラウン(コーヒー)を選んだ事で、使うクリームやシューポリッシュを行う条件により表情が変わり、毎回楽しんで靴のケアを行っています。
インスタグラムなどで、他のオーナーの同革靴がどんなケアでどのような表情になっているのか、履きジワの癖も拝見するのが楽しみになりました。
原点木型のR202から改良されたR201がベースとなり、小ぶりなヒールカップによるかかとの収まりや絞り込んだ土踏まずなど、立体的な美しさと履き心地を実現しているというラストの経歴になるような履き心地を実感できたと感じてます。
そういった形で、経年の色の変化と足へのフィットを楽しんでいます。